アリューシャン列島(アラスカ州)のアダック島沖で火災が発生し、消火できず放棄されたまま漂流していた自動車運搬船「モーニング・ミダス」号が23日、陸から約770キロ離れた水深約5,000メートルの海底に沈没した。

同船は約800台の電気自動車を含む約3,000台の自動車を積載し中国からメキシコに向かっていたが6月3日、アダック島沖480キロの海上で火災を起こした。乗組員は消火できず、遭難した同船を放棄せざるを得なかった。火災による損傷が悪天候で悪化したことが原因とされている。(sakh.online 2025/6/25)

「モーニング・ミダス」号は5月26日に中国を出港し、メキシコに向かっていた。3,000台の車の中には800台の電気自動車も含まれており、電気自動車の甲板上で火災が発生した。車両に使用されていたリチウムイオン電池の消火は困難を極め、タグボートによる消火活動が行われたが、放棄した。乗組員22名は避難して無事。関係筋によると、同船には奇瑞汽車や長城汽車など、中国の複数のメーカーの自動車が積まれていた。同船は2006年に中国の厦門造船有限公司によって建造され、船籍はㇼベリア。(rbc.ru 2025/6/25)