北千島・占守島で軍事愛国教育 青少年が対日戦勝、第二次大戦終結の歴史を学ぶ

千島列島

北千島シュムシュ島(占守島)で軍事愛国キャンプの開所式が行われた。サハリン州のアルチョム・ラザレフ観光大臣はシャワー、乾燥機付きのランドリー、浴室、食堂が備え付けられている野外キャンプの快適な生活環境を高く評価した。今後、共用エリアへの木製の歩道も整備される予定だ。

近く、軍事愛国教育を推進するロスモロデシュとロシア愛国者センターのプロジェクト「旅以上のもの」がスタートする。本土から青少年がシュムシュ島を訪れ、島の歴史と第二次世界大戦終結時に果たした役割について学ぶ。

キャンプに滞在中、青少年は「学ぶ」「創造する」「共有する」「刺激を与える」「記憶する」の5つの方向でチームを組んで活動する。参加者は、船乗りによるサハリン島と千島列島探検の時代から第二次世界大戦に至るまでの島の歴史、そしてソ連兵の遺骨収集活動が軍事的栄光の地の記憶保存にどのように貢献したかを学ぶ。

軍事愛国教育プログラムの一環として、青少年は軍事愛国観光ルート「シュムシュ島の道」の整備にも協力する。ナビゲーションや情報提供のための案内板を設置し、ソ連兵の偉業を語り継いでいく。

ラザレフ観光大臣は「参加者にとって、これは単なる旅ではありません。愛国心を持って歴史に浸る体験なのです。シュムシュ島を訪れた参加者全員が、クリル上陸作戦の重要性を理解するだけでなく、知識を共有し、他の人々が過去の記憶を学び、保存していくよう促してくれると確信しています。この経験が、我が国とその英雄たちの歴史の重要性を深く理解し、若者の心に愛国心を育むきっかけとなることを願っています」と述べている。(サハリン・メディア2025/7/10)

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