占守島 日ソ激戦の地「165高地」に戦勝記念モニュメント設置 デザインの公募開始

千島列島

対日戦勝80周年を記念し、日本軍との激しい戦闘が行われた北千島シュムシュ島(占守島)に赤軍の勝利を称えるモニュメントが建立されることになり、全ロシア規模でデザインを決定するコンペが開始された。

コンペは、ロシア軍事史協会と極東連邦管区大統領全権代表事務所が主催し、モニュメントはクリル上陸作戦を記念する軍事史野外博物館などで構成される複合施設の一部となる。

主催者の大統領全権代表でロシア副首相のユーリー・トルトネフ氏は「この戦いにおける赤軍の勝利を記念する記念碑を、シュムシュ島のセヴェルナヤ山頂(四嶺山=165高地)、ソ連空挺部隊と日本軍戦車が激突した歴史的戦場のすぐ近くに建立することが決定されました。戦勝80周年を迎え、私たちは父祖たちの偉業を記憶するだけでなく、この記憶を次の世代に伝える義務があります。第二次世界大戦最後の戦いは、まさにここ、極東のシュムシュで起こりました。この場所は勇気と不屈の精神の象徴となっています。この国の最高の彫刻家や芸術家たちが、このコンペに応募してくれると確信しています」と述べた。

デザインの募集は2025年8月8日モスクワ時間18時まで行われる。選考委員会は8月29日にコンペの結果をまとめ、発表する予定。

モニュメントのコンセプトは、第二次世界大戦の最終決戦において、日本軍の防衛線を突破し、前進する赤軍のイメージであり、あらゆる方向から視覚的に読み取れ、記念碑全体の空間の重要なポイントとなる必要がある。

シュムシュ島は戦略上重要な拠点であり、日本軍によって厳重に要塞化されていた。重火器を欠いたソ連軍の上陸部隊は激しい戦闘の末、島を占拠した。敵は数と武器において優勢であったにもかかわらず、赤軍は第二次世界大戦に終止符を打った。

クリル上陸作戦は、1945年8月における最も血なまぐさい作戦の一つだった。第2極東方面軍と太平洋艦隊の部隊がこの作戦に参加した。占守島での勝利の後、ソ連軍は択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島を解放した。作戦は1945年9月1日、戦争終結の前日に終了した。52名の兵士がソ連邦英雄の称号を授与された。(astv.ru 20205/7/14)

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