サハリン・フィルハーモニー管弦楽団の代表団は、8月18日に北千島シュムシュ島(占守島)で行われる軍事史跡複合施設の開館記念コンサートの準備のため、同島を訪問した。

同島を訪れたのはボーカルのスヴャトスラフ・ブラトフさんら5人。サハリン・フィルハーモニー協会のアレクサンドル・バラエフ事務局長は「歴史的記憶の保存という重要な活動が今日行われているこの島に、創造性をもたらすことは極めて重要です。音楽は単なる娯楽ではなく、力とインスピレーションの源でもあります。私たちは、忘れ去られたソ連兵の名を蘇らせるため日々活動している捜索隊員たちを支援することを使命と考えています」と語った。

同島では7月1日から国際捜索隊が日本軍との激しい戦闘で亡くなったソ連兵の遺体発掘作業が始まった。ロシア、カザフスタン、ベラルーシの35地域から100人の愛国者が集まり、赤軍兵士の遺骨を掘り起こし、軍葬を行う。捜索隊は毎日、ソ連兵の私物や、博物館の展示品となるその他の遺品を数十点発見している。

クリル上陸作戦を記念する施設の主要工事は8月中旬までに完了する予定。8月18日には、野外博物館の開館式典、ソ連軍の上陸作戦の再現、トライアスロン大会、そしてサハリンのアーティストとロシアのスターが参加する大規模なイブニングコンサートが行われる。(astv.ru 20205/7/15)