クリル自然保護区が創設41周年 総面積は国後島、色丹島、歯舞群島の13万3,753ヘクタール

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国後島の南端から望む北方領土の最高峰、爺爺岳

1984年2月10日、サハリン州で最初の保護区であるクリル自然保護区が北方領土の国後島と歯舞群島のデミナ島(春苅島)とオスコルキ島(海馬島)に設立され、今年で41周年を迎えた。

クリル自然保護区は国後島の北部と南部、そして歯舞群島のデミナ島とオスコルキ島の3地区からなる。総面積は6万5,861ヘクタールで、サハリン州の0.75%に相当する。総面積のうち 2万6,143 ヘクタールは海水域である。

四方を海(オホーツク海、太平洋)に囲まれているロシアで数少ない保護区の1つで、特異な位置、火山活動、本土からの隔絶により、ユニークな自然が保護されている。

クリル自然保護区は設立当初から、連邦レベルの保護区であるマロ・クリル自然保護区を管理してきた。この保護区には、色丹島の一部と歯舞群島のすべての島々(クリル自然保護区の一部であるデミナ島とオスコルキ島を除く)に加え、陸地から1マイルの海水域が含まれている。保護区の面積は6万7,892ヘクタールで、そのうちの4万900ヘクタールは海水域である。

保護区の最新の台帳によれば、クリル自然保護区には、哺乳類 32 種、鳥類 274 種、爬虫類 5 種、両生類 3 種、魚類 27 種、円口類 2 種を含む 5,450 種の動物が生息している。このうち41 種はロシア連邦のレッドブックに、95 種はサハリン州のレッドブックに掲載されている。

また、2,442種の植物と菌類(菌類503種、藻類184種、コケ類439種、地衣類326種、維管束植物990種)が生育しており、このうち73種はロシア連邦レッドブックに、147種はサハリン州のレッドブックに掲載されている。

自然保護区への訪問者数は毎年増加し、2024年は5,025人の観光客を迎えた。2022年は4,205人、2023年は4,673人だった。

現在、クリル自然保護区とその管轄下にあるマロ・クリル自然保護区には、3人の科学者候補を含む35人が雇用されている。保護区の責任者は2015年8月からアレクサンドル・キスレイコ氏が務めている。

保護区は、科学部門、セキュリティ部門、環境教育・教育観光部門、会計・計画部門、法務・人事規制部門、保護区技術サービス(保護区の車両とガレージ)、経済サービスの7つの部門で構成されている。(sakh.online 2025/2/10)

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