北方領土・国後島の郷土博物館で黒曜石の企画展「火山の涙」開催

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国後島ユジノクリリスク(古釜布)の郷土博物館で、「火山の涙」と題した黒曜石の企画展が開催されている。

黒曜石は、火山活動の最も神秘的な産物の1つで、溶岩の冷却の結果として形成され、その名前の由来には複雑な歴史があり、謎と秘密に満ちている。黒曜石は2万年前から道具の材料として使われていた。

企画展には、国後島で発見された黒曜石や科学的に復元された道具のサンプルをはじめ、北海道やカムチャッカ半島の鉱床から採取された黒曜石の原石のほか、ナイフ、矢じり、槍先などさまざまな工芸品が展示されている。

企画展初日の11月8日には同博物館の考古学部門長のオルガ・シュビナさんが国後島を訪れ、黒曜石の形成方法、種類、道具を作る古代の技術、黒曜石がクリル諸島にどうやってたどり着いたかなどについて講義を行った。

企画展は2025年1月26日まで開かれている。(kunashir_news 2024/11/8)

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