「北千島・占守島の戦い」ドキュメンタリー映画 国後島でもロケ

国後島の話題

1945年8月の第二次世界大戦を終結させたクリル上陸作戦(千島列島上陸作戦)をテーマにしたドキュメンタリー映画を撮影しているクルーが8月29日と30日に国後島を訪れ、撮影を行った。

この映画はロシア国防省と地理学会の大規模プロジェクト「極東の要塞—千島列島」の一環として制作されている。脚本家のアレクセイ・ニクーリン氏は「数年にわたり綿密に進められてきたこのプロジェクトの目的は、『ロシアの再発見』です」と述べている。1945年8月のシュムシュ島の戦い(占守島の戦い)に焦点を当てている。撮影は、戦死者の遺骨捜索と並行して行われ、製作陣は当時の出来事を再現することを目指している。

同時に、本作は、クリル諸島を様々な視点から捉えようとする試みでもある。その視点には、独特の自然環境、近代から古代にかけての歴史、この地域の経済的重要性、そして科学的発見などが含まれる。

その舞台となったのが国後島で、クルーは8月29日と30日に、クリル自然保護区のスタッフと共に、メンデレーエフ火山(羅臼山)地域天然記念物とラグンノエ湖(ニキショロ湖)周辺の古代人の居住地跡を訪れた。

監督は『アルタイ山脈の覇者』で知られるヴァディム・ヴィトフツェフ。監督は「撮影のほとんどは北クリル諸島で行われましたが、クリル諸島最南端の島を映す機会に飛びつきました。国後島での撮影時間が短かったことを除けば、この決断に少しも後悔していません」と語った。(sakh.online 2025/9/20)

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