国後島のサンディ社 北方領土で初めてホタテの養殖に成功

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国後島南端ウエンナイ地区に山積みされたホタテの貝殻

国後島のユジノ・クリルスキー・ルィバク漁業有限会社、色丹島のクリルスキー・ルィバクCJSCクラボザヴォーツク支店、同じく色丹島のオストロブノイ漁業有限会社は最新設備を備え、高品質の製品を生産し、安定した生産量を維持している—サハリン州水産省のラドチェンコ大臣が自身のテレグラムチャンネルで語った。

国後島のサンディ有限会社は、南クリル諸島(北方領土)の歴史上初めて、ホタテガイの人工養殖技術の導入に成功した。好条件のおかげで、同地域のホタテガイの成長率は日本のホタテガイを大きく上回っている。生産量の増加と開発地域の拡大に向けた計画が既に進行中だ。

同社の魚類学者ゲオルギー・ピヴォヴァロフ氏は、魚介類の成長を促進する独特の気候条件を強調し、「ここでは強い潮流が急速な水質浄化を促進し、ホタテの最適な摂餌環境と急速な成長を保証しています」と述べている。

大臣は「革新的な技術と最新の技術設備を定期的に導入することで、同社は水産物の加工量を増やし、雇用を創出し、南クリル地区の経済を強化することができる。サハリン州水産省は、これらの計画の成功が、国家プロジェクト『国際協力と輸出』の枠組みの中で、同地域の輸出ポテンシャルの向上と、地元生産者の競争力強化につながると確信しています」と書いている。(fishnews.ru 2025/12/11)

国後島のサンディ社が110ヘクタールの養殖場リース権獲得(sakh.online 2024/8/12)

ロシア水産庁は、オンラインオークションを通じて、国後島近郊の養殖場を今後25年間リースする企業を選定した。入札は100万ルーブルから開始され、落札者のサンディ社は270万ルーブルを超える金額を提示して、リース権を獲得。今後25年間、110ヘクタールの敷地を養殖に使用することができる。オホーツク海のこの区域は、産業用水産養殖としての使用が許可されている。

【写真】国後島南端ウエンナイ地区は戦前からホタテ漁が盛んで、イタニ草から寒天を作る工場もあったところ。写真が投稿されたのは2021年8月とある。サハリン州政府は北方四島沿岸の海面を有効活用する栽培漁業に取り組む方針で、今後5年間でウニの年間漁獲量が現在の6,000トンから3万6,000トンに、ホタテが同2,500トンから1万3,000トンに、ナマコが同80トンから400トンに増大し、輸出額は最大で現在の5倍の1億4,500万ドルになると想定している。

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