国後島のクリル自然保護区の研究者が1月から2月にかけて、島の南部を流れるセルノヴォドカ川(東沸川)でレッドブックに掲載されているカルガモと遭遇した。カルガモは度々確認されているが、冬季に観察されたのは初めてのことだ。
カルガモは国後島では3月から10月にかけて観察されることが多く、ほとんどの場合、カモの群れと一緒にいる。最近では2011 年 6 月、ゴロヴニン火山(泊山)のカルデラにあるゴリャチェエ湖(一菱内湖)で、6 羽のひなの群れが観察されている。
ロシアのカルガモの数はおよそ5,000~15,000羽とみられるが、広大な国土の規模からすると非常に少ない。
ロシアでの生息域はサハリン南部、沿海地方、バイカル湖の西岸に限られており、エニセイ川や西シベリア南部でも見られることがある。そのため、冬季の国後島でのカルガモとの遭遇は同保護区スタッフにとって重要な出来事となり、希少動物種の移動ルートや行動の研究に新たなデータをもたらした。(citysakh.ru 2025/2/4)


