北方領土・国後島のクリル自然保護区 野鳥観察で86種の営巣記録 カンムリカイツブリ、オオムシクイは初めて確認

国後島の話題

国後島のクリル自然保護区の研究者らは、国後島における鳥類のモニタリング結果をまとめた。今年は83種の鳥の営巣を記録したが、その中で、カンムリカイツブリの営巣が初めて確認されたほか、オオムシクイの営巣の可能性を示すデータも得ることが出来た。

国後島は鳥の渡りルートの重要な地点であるだけでなく、多くの鳥の生息地でもある。同時に、島で営巣する鳥の種の構成は絶えず変化している。

今年、カンムリカイツブリが国後島で営巣している事実が初めて確認された。これまで、南クリル諸島(※この場合、北方四島)では渡りの時期にしか見られなかった。昨年、営巣期間中のカンムリカイツブリのつがいがヴェスロフスキー半島(ケラムイ崎)の湖で目撃されたのに続き、今年になって研究者はヒナを連れた鳥を観察した。

また、オオムシクイは、これまで国後島では飛翔する姿中しか見られなかった。今年、鳥類学者は雄の鳴き声を聞いただけでなく、写真を撮ることもできた。これは、オオムシクイが島で巣作りを始めたと信じる理由となる。

研究者たちは、オシドリの営巣が復活したことにも喜んでいる。オシドリは、国後島での巣作りが最後に記録されたのは 2017 年だった。今年は、センサーカメラがヒナを連れた雌を捉えた。(sakh.online 2024/10/29)

(写真はクリル自然保護区ウエブサイトより)

タイトルとURLをコピーしました