国後島のロシア連邦保安局ユジノクリリスク植物検疫所がクリル自然保護区で検疫昆虫対策会議を開催した。夏の観光シーズンを前に、グリゴリー・アントノフ検査官は、自然と農業の脅威となる種について説明した。
国後島では、300種以上の植物を餌とするマツノマダラカミキリなど危険な種が既に記録されている。針葉樹林を荒廃させるオオクロカミキリは、急速に広がる森林害虫だ。これらの種は貨物や船舶により容易に拡散する。例えば、ユジノクリリスク港(古釜布港)では、船舶検査の際に、光に誘引された昆虫の生体物質が最大10リットル採取される。
侵略的外来種が島内に出現した場合、深刻な生態系および経済的な影響が生じる可能性があり、その拡散を早期に認識し、阻止することが重要だ。例えば、マツノマダラカミキリは、腹部の側面にある5対の白い斑点によって識別できる。疑わしい昆虫を見つけた場合は、殺処分しないで写真を撮り、ユジノクリリスクの植物検疫所に通報するよう呼び掛けている。(astv.ru 2025/4/30)
