国後島のクリル自然保護区は2025年の毛皮動物の冬季ルート調査を完了した。調査の結果、クロテンの個体数は742頭、キツネは361頭、イタチは90頭、ノウサギは406頭だった。。昨年はクロテンが1,184頭、キツネが386頭、イタチが304頭確認されたが、ノウサギが倍増したのを除き、哺乳類全体では総じて数が減っている。クロテンは毛皮動物の中でトップの地位を維持し続けており、その生息地の条件が良好であることを示している。
調査は2025年1月29日から3月6日まで、保護区の専門家らが全長166.4キロの15路線で実施した。チャチンスキー区間では、全長86.4kmのルート9本が登録され、アレクヒンスキー区間では、全長80kmのルート6本が登録された。チャチンスキー区間では、遠隔地で交通の便や気象条件が悪かったことから、調査基準を満たすのに問題が発生した。
これらの調査は冬に行われ、雪の上に残された動物の足跡から、動物の数や地理的分布を正確に特定することが可能になる。冬は科学者にとって休む時期ではなく、むしろクリル自然保護区とその付属区域「マリェ・クリル」の領域で活発な研究を必要とする時期となっている。
同保護区によると、一部の動物種の調査は冬季にしかできないという。現在、国後島ではキツネ、ノウサギ、クロテン、イタチ、ヨーロッパミンクなどが生息しているが、色丹島ではキツネしかいない。これらの種はすべて毛皮資源に関連しており、常に国家による監視下に置かれている。
冬季ルート調査は狩猟哺乳類の個体群の状態を監視する上で重要な役割を果たしている。調査の結果はロシア天然資源省とサハリン州森林狩猟局に引き渡され、これらの種のさらなる研究と保護が可能となる。(tia-ostrova.ru 2025/4/11)





