国後島のクリル自然保護区のラッコ調査に400万ルーブル ロシア政府決定

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ロシア連邦政府は環境・自然保護プロジェクト支援調整委員会の会合を開催し、今年4月1日に開始された大統領自然基金の第1回コンペの結果を取りまとめた。提出された225件の応募のうち、164件のプロジェクトに総額10億ルーブルの助成が決定した。

その中には、国後島にあるクリル自然保護区のラッコ個体数調査プロジェクトも含まれており、約400万ルーブルの資金が交付される見込みだ。実施時期は2025年9月1日から2028年8月30日まで。

ラッコ(Enhydra lutris)は北太平洋固有種であり、ロシアのレッドリストでは減少種、IUCN(国際自然保護連合)レッドリストでは絶滅危惧種として記載されている。このプロジェクトは、小クリル列島(色丹島と歯舞群島)海域における個体群の現状と規模に関する情報を収集し、観光や商業活動を含む脅威を軽減するための対策を策定することを目的としている。(astv.ru 2025/8/15)

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