国後島でロシア初となる4種の蝶を発見

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国後島でロシアの動物相に新種の蝶4種が発見された。ロシア科学アカデミー・ウラル支部、N.P.ラヴェロフ連邦北極圏総合研究センターの科学者たちが2025年夏に国後島で実施したフィールドワークの結果によって明らかになった。

ロシア科学アカデミーウラル支部(FRICSA)N.P.ラヴェロフ連邦北極圏総合研究センター生物多様性センター博物館の上級研究員ヴィタリー・スピツィン氏によると、最近の調査では、国後島の動物相において新種となる蝶27種に加え、ロシア全土において新種となる4種の標本が収集された。チビクロアツバ(Chibidokuga hypenodes)と、クワゴマダラヒトリ(Lemyra imparilis)、クロバネヒトリ(Lemyra infernalis)、アカスジシロコケガ(Cyana hamate)の4種。これらの種の分布域は、国後島のほか日本、中国、朝鮮半島、そして東南アジアの一部地域に及ぶ。

スピツィン氏が強調するように、発見された種のほとんどは、地球温暖化や昆虫の長距離飛行能力による国後島への種の移動とは関係がない。「私たちが発見した蝶の種のほとんどは、国後島に古くから生息していました。例えば、ガは長距離移動をする傾向がありません。昆虫学者が主に沿岸のビオトープで研究していたため、森林の動物相を十分に研究することができず、これまで発見されていなかったのです。蝶は、生息地の選択性と行動の点で興味深いグループです。例えば、丘の斜面に100メートル四方の小さな均質な森林があり、斜面の高いところにライトトラップを設置すると、あるスペクトルの種が引き寄せられますが、低いところに設置すると、異なるスペクトルの種が引き寄せられます。したがって、できるだけ多くの蝶の種を捕獲するには、多様な方法を用いる必要があります」と研究者は説明する。

夕暮れ時や夜間に活動する蝶の注意を引くために、アルハンゲリスクの科学者たちは、水銀タングステンアークランプ(MVAT)や水銀蒸気蛍光(MAF)ランプ、そしてわずかに異なる光を発する数種類のLED紫外線ランプなど、さまざまな種類の紫外線ランプを使用した。蝶は紫外線に反応するが、チョウ目の種によって引き寄せられる紫外線の波長は異なる。光源の強度も重要で、光が明るいほど、蝶はより強く誘引される。しかし、一部の蝶は薄暗い光にしか飛ばないため、それらを捕獲するにはUV LEDランプが必要になる。

アルハンゲリスクの昆虫学者たちは、果汁や酢など、様々な甘味発酵成分を含む餌も使用した。しかし、科学者たちは、様々な蝶の種類に合わせた餌を作るには「個別のアプローチ」も必要だと強調している。

「国後島は、純粋に日本固有の動物相を有するという点で、ロシアにとって極めてユニークな島です。実質的には北海道の一部ですが、最近分離しました。この海峡は数千年前に形成されましたが、進化論的には昨日ではなく今朝のことです。そのため、私たちは自国の領土で日本の動物相を研究することができます。これは、例えば、動物相の形成過程や種分化の初期段階を地球規模で研究する上で非常に重要です」と、スピツィン氏は結論付けている。(タス通信2026/1/28、fciarctic.ru 2026/1/28)

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