10月の第3日曜日は作業員、機械オペレーター、運転手、設計者など道路建設に携わる労働者の日。国後島で道路建設や保守業務を行っている国営単一企業「ユジノ・クリルスコエ・ドログノエ・ウプラヴレニエ」のミハイル・バラノフスキー社長に国後島の道路建設の現状を聞いた。(国後島の地元紙「国境にて」2024/10/18)
私たちは国後島ユジノクリリスク(古釜布)からオトラダ(近布内)、ラグンノエ(ニキシロ)、ゴリャチィ・プリャジ(瀬石) 、トレチャコボ(秩苅別)への道路建設や再建に携わっている。今年はオトラダ村の道路の舗装を行った。地域改善プログラムの一環として、ユジノクリリスク(古釜布)の中庭や、ユジノクリリスク–ゴロブニノ(泊)道路の傷みが激しい箇所の修繕に積極的に取り組んた。現在はメンデレーエフ空港周辺の再建作業が進行中だ。
今後数年間の計画は、現時点での情報によると、ユジノクリリスク–オトラダ村道路の完成と、将来的にはセンチャブリャ通り3-e 沿いのバイパス道路の建設が計画されている。これは2025~2026 年に実施される予定。
国後島では住宅の賃貸料が高く、そもそも賃貸住宅はほとんどない
問題なのは人材不足だ。島では専門家が不足している。島内の多くの企業と同様に、従業員の中にはウクライナでの特別軍事作戦に招集された人もいれば、他の場所で働くようになった人もいる。特に、人口が少ない離島では、有能な専門家の代わりを見つけるのは簡単ではない。国後島では住宅の賃貸料が高く、そもそも賃貸住宅はほとんどない。この問題はずっと前から指摘されており、今では若者がこのような職業に就くために勉強することはほとんどない。解決策としては、教育機関がしっかり対応することが必要だ。