国後島、色丹島、歯舞群島を管轄する南クリル地区行政府が2月15日の「国際主義兵士追悼の日」に合わせて、メッセージをテレグラムに掲載している。
その中で、現在、ウクライナ戦争に国後島と色丹島から「40人以上」の住民が参加していると書いている。
また、ロシア国防省の公式発表として、「第二次世界大戦終結以来、150万人以上の国民が国外で30以上の戦争や武力紛争に参加し、そのうち2万5,000人が死亡した」という。
1979年から1989年にかけて、ソ連は65万人以上の軍人と民間人20万人がアフガニスタン領土での軍事作戦に参加した。ソ連の死者は15,051人に達した。(RIAノーボスチ2024/2/15の記事から)
数字の信ぴょう性はひとまず置いておくとして、4年目を迎えるウクライナ戦争でのロシア兵の死者は、第二次大戦後に国外で戦死した総数2万5,000人を、はるかに超えているのだろう。
以下、南クリル地区行政府テレグラム(2025/2/15)から。
2月15日は、ソ連軍がアフガニスタンから完全撤退した日。ロシアでは「国際主義兵士追悼の日」として、国外で公務を遂行したロシア人を追悼している。
アフガニスタンの退役軍人だけに向けられたものではない。国防省によれば、第二次世界大戦終結以来、150万人以上の国民が国外で30以上の戦争や武力紛争に参加し、そのうち2万5,000人が死亡した。
ソ連の兵士と将校は朝鮮、ベトナム、シリア、エジプト、モザンビーク、アンゴラ、エチオピア、ニカラグア、キューバなどの国で戦った。ロシア軍は旧ソ連の共和国の「紛争地帯を鎮圧」し、ユーゴスラビア、アブハジア、南オセチアの平和維持部隊の一員であった。
紛争地帯(注:ウクライナ東部・南部)での軍事作戦に参加した40人以上の兵士が南クリル諸島(注:この場合国後島と色丹島)の島嶼企業で働き、さまざまな軍部隊に所属している。