米国財務省は、ロシアの西側金融システムへのアクセスをさらに制限するために、対ロ制裁リストを拡大したと発表した。リストにはロシア最大のガスプロム銀行やサハリン州の「イトゥルップ銀行」など50 以上の金融機関など合計118の団体と個人が含まれている。
※「イトゥルップ銀行」は1993年、択捉島発祥の漁業、建設企業ギドロストロイグループが創設した。2020年2月には択捉島・紗那に新しいオフィスを構え、同年8月にはギドロストロイの水産加工場がある色丹島・穴澗にも支店をオーブンさせている。
米国務省マシュー・ミラー報道官は声明の中で「米国は本日、ロシアの金融サービス部門で活動し、クレムリンの戦争を支援している118の個人および団体に制裁を課す。制裁対象には、これまで米国がブロックしていなかったロシア最大の銀行であるガスプロム銀行のほか、国際金融システムと依然としてつながりを維持しているロシアの銀行数十行、およびロシアの銀行部門の職員が含まれる」と述べた。
ジャネット・イエレン米財務長官は「これによりクレムリンが米国の制裁を回避し、軍に資金と装備を供給することがより困難になるだろう。我々は、ロシアがウクライナ戦争を支援するために利用するあらゆる資金経路に対して断固たる措置を講じ続ける」と断言した。(サハリン・メディア2024/11/22)