日本が2年ぶりにサハリン産原油60万バレルを購入 米国・EU制裁対象のタンカーで輸入

サハリン

日本の石油精製会社「太陽石油」は、ロシア産サハリンブレンド原油60万バレルを購入した。この原油は、5月25日にサハリン南部プリゴロドノエ港で米国とEUの制裁対象となっているタンカー「ボイジャー」に積み込まれ、9日に愛媛県の菊間港に入港し、荷下ろしを行った。ブルームバーグによると、日本がロシア産原油を輸入するのは過去2年余りで初めてという。

2022年にロシアに制裁が課された後、日本はサハリン2プロジェクトからの原油に対するEUの価格上限の適用除外を受けている。同社関係者によると、この原油は経済産業省の要請で購入されたものだという。サハリン2では天然ガスと原油が同時に生産されるため、原油を取引しないとなればサハリン2の生産に影響が生じかねないためだ。

ブルームバーグは、ウクライナ紛争にもかかわらず、各国がロシア産の資源・原材料の購入を継続していると指摘している。これは、ロシアとの協力意欲が高まっていることを示している。(sakh.online 2025/6/11)

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