9月の「東方経済フォーラム2025」の一環として開催される展示会「極東ストリート」において、サハリン州は第二次世界大戦の終結を決定づけたサハリン南部とクリル諸島(北方領土を含む千島列島)に関するテーマ展示を行うことになった。
サハリン州を含む極東11地域と連邦省庁がそれぞれパビリオンを出展し、主要プロジェクトを発表するもので、今年は対日戦勝と大祖国戦争勝利80周年記念、ウクライナにおける特別軍事作戦への支援などがテーマに加えられた。
サハリン州パビリオンでは、北緯50度線に近いホルムスク地区とスミルヌイフ地区における戦闘再現ビデオの上映が予定されているほか、軍事史ツアー「シュムシュの戦い」と「サハリン南部の解放」、冬と夏の季節限定観光企画やグルメツアーなども紹介される。
サハリン州のリマレンコ知事は「大戦勝80周年を迎える今年、サハリンとクリル諸島の解放のために命を捧げた先祖たちの偉業を偲びます。今年、プーチン大統領の指示により、シュムシュ島に記念館が建設されます。これは、当時の出来事を記憶に留め、クリル上陸作戦の英雄たちの偉業を永遠に語り継ぐためです。今回の展示では、フォーラム参加者の皆様に、この島で起こった歴史的出来事をご紹介いたします。さらに、この地域の経済発展を支えている無人システム、エネルギー、観光産業といった現在の分野にも焦点を当てます」と話している。
第10回東方経済フォーラムは、9月3日から6日まで、ウラジオストクの極東連邦大学キャンパスで開催される。主催はロスコングレス財団。(サハリン・メディア2025/6/27)