サハリン州在住でロシア軍と契約を結び、契約軍人としてウクライナでの特別軍事作戦に参加した兵士が40万ルーブルのマイホーム購入支援金を積極的に活用している。この支援策はサハリン州内でのみ有効で、州社会保障省は172件の申請を受けている。

ユジノサハリンスク出身のアレクサンドル・ヴォイテンコ氏はロシア軍との契約に署名した。この支援策により、2人の子供を持つヴォイテンコ氏一家は賃貸住宅から、新築住宅団地「ボリシャヤ・ポリャンカ」を購入し、広々としたアパートに引っ越すことができた。
「私たちにとって、この給付金は本当に救いでした。すぐに極東住宅ローンの初回返済に充てました。金利もわずか2%と好条件です。今では良い地域に自分のアパートを持っています。これは大きな安心感であり、将来への自信にもなります。特に夫が任務を遂行している間はなおさらです」と、軍人の妻であるアラ・ヴォイテンコさんは語った。
リマレンコ州知事の指示により、特別軍事作戦参加者向け住宅ローンの初回返済として40万ルーブルの給付金が2025年に導入された。州内では、契約に基づいて入隊する軍人に対する前例のない支援策が実施されている。給付金の総額は年間735万ルーブル(約1,337万円)に増額された。同時に、州政府の一時金の額も50万ルーブル増額され、現在、その総額(連邦予算からの資金を含む)は255万ルーブルとなっている。
契約兵士には、月々の給与、戦闘経験者資格の取得、住宅賃貸料の補償、ロシア国内の保養地への年間1回の無料旅行、最大75日間の休暇、食料配給、早期退職、保養地の提供、最大1,000万ルーブルまでのローンの免除が提供される。
サハリン州からの追加の保証として、契約終了後の雇用保証、家族全員への高品質の医薬品の無償提供、幼稚園、学校、スポーツクラブへの子供の優先入学がある。国防省は、18歳以上の男性にロシア軍への入隊を勧めている。(択捉島の地元紙「赤い灯台」2025/6/30)