RIAノーボスチ通信が入手した事件資料によると、贈賄罪で懲役15年の判決を受けた元サハリン州知事アレクサンドル・ホロシャビン受刑者は、ウクライナ戦闘地域(SVO)への送致を要請した。「ホロシャビンはSVOへの送致を求める声明文を書いた」と文書には記されているが、依然としてハバロフスク地方の刑務所の一つに拘留されている。
2018年2月、ユジノサハリンスク市裁判所は、贈賄罪で起訴された最初の刑事事件で、元知事に対し、最高警備レベルの刑務所で13年の懲役刑を言い渡した。5億ルーブルの罰金と国家賞の剥奪も受けた。その後2020年4月、ユジノサハリンスク裁判所は、贈賄罪に関する2度目の刑事事件の審理を開始し、2022年、元知事は贈賄罪17件と贈賄未遂罪2件で、最高警備レベルの刑務所で15年の禁錮刑と5億ルーブルの罰金刑を言い渡された。(RIAノーボスチ通信2025/8/30)
ホロシャビン元知事、年金から5億ルーブルの罰金を納付
サハリン州元知事のアレクサンダー・ホロシャビン受刑者は、裁判所が科した5億ルーブルの罰金の支払いのため、毎月1万ルーブルを納付している。現在までに、元知事は1200万ルーブルを納付している。TASS通信が報じている。
事件資料によると、元知事はハバロフスクの刑務所で服役中。毎月1万ルーブルの年金から、数百万ルーブルに上る罰金を支払っており、妻も借金の返済に協力し、毎月5,000ルーブルを送金している。
元知事の獄中生活には問題も多い。資料によると、悪質な違反者として認定されている。刑期中、禁止物品の所持、服装規定違反など8つの違反を犯しており、複数回にわたり譴責を受け、15日間の拘置所送りとなった。「受刑者の行動には肯定的な側面はなく、否定的に評価されている」と文書は述べている。
こうした否定的な評価にもかかわらず、元知事は刑務所内で自主学習に励み、コンクリート工として職業訓練を受けている。また、音楽、文学、歴史、チェスのクラブにも参加している。さらに、慈善活動に参加することで、社会に対する罪の償いをしようとしている。(sakh.online 2025/8/31)
ウクライナ侵攻に参加志願 服役中のサハリン州元知事
国営ロシア通信は30日、多額収賄罪で服役中のロシア極東サハリン州元知事のアレクサンドル・ホロシャビン受刑者(65)が、ウクライナへの特別軍事作戦に参加を志願したと報じた。作戦への派遣を求める請願書を入手したとしている。
ホロシャビン受刑者は2007年に知事に就任し、15年に逮捕された。サハリン州の裁判所は18年に懲役13年の判決を言い渡し、その後さらに刑期が2年追加された。現在は極東ハバロフスク地方で服役中だという。
ホロシャビン受刑者は、知事在任中は北海道との経済交流に熱心なことで知られた。(共同通信2025/8/30)