北方領土・色丹島の大手漁業会社「オストロブノイ」の漁船が、国境を越える際に義務付けられている国境警備隊への通知内容に誤りがあったとして、800万~900万ルーブルの罰金を科せられる可能性がある。
トロール漁船「オストロヴノイ–4」の船長は2023年3月、国境警備隊への通知の中で、漁期を誤って「2022年8月10日から2022年12月31日まで」と記載した。正しくは「2023年3月15日から4月8日まで」と通知する必要があったが、この船長による誤記載は7件あり、同社全体では40件に上る。
オストロブノイの弁護士は、サハリン州仲裁裁判所に申し立てを行い、単純な誤記載を修正せずにそのまま受け入れたとして国境警備隊の不作為を主張しているが、これは無理筋だ。過去の判例では、国境警備隊の行動規則を明確に概説している。
「(国境通過に関する)規則は、国境警備当局が 1 時間以内に通知の受領を確認する義務を直接規定している。この義務は、サハリン州を担当するロシア連邦保安庁国境管理局によって果たされた。逆に、通知に記載された情報の正確性を確認する国境当局の義務は、上記の規則では規定されていない」–つまり、国家機関は誤記載があっても何も訂正すべきではないということだ。(sakh.online 2024/9/26)

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