ほんの数年前まで、ウイルス性疾患の症状緩和に非常に効果のあるこの薬は、船員やビザなし交流(北方四島交流)の参加者によってパック詰めで色丹島に持ち込まれていた。安価で効果も抜群だった。
しかし数年前、どういうわけか、この薬はロシアへの輸入が禁止されている薬物のカテゴリーに含まれてしまった。日本の「パブロンゴールドA」には、恐ろしい薬物であるジヒドロコデインが含まれている。ちなみに、このジヒドロコデインは、処方箋が必要な国産医薬品にも含まれている。兄弟国カザフスタンでは市場で購入できる。
しかし、法律は法律。たとえそれがあまり合理的ではないとしても。この記事は、いまだに日本の医薬品を無差別に販売している色丹島の人々への警告である。
「ロシア連邦保安庁(FSB)サハリン州国境管理局の職員は、海外から帰国した47歳の船員を税関で拘留した。この男は麻薬を含む薬物を所持していたことが発覚した。マロクリリスコエ(色丹島・斜古丹)在住の男が海外出張中にパブロン・ゴールドという薬物を購入していたことが判明した。ロシア連邦刑法第229条第1項に基づき起訴された刑事事件は、現在、南クリル地方裁判所に送致されている。(Shikotan telegraph 2025/7/27)