液化天然ガス(LNG)が色丹島に到着し、新設のマロクリルスカヤガスディーゼル発電所の初号機のガスタービン運転試験に成功した。同発電所は天然ガスを使用する初の発電所となった。

サハリン州のリマレンコ知事は「これはこの地域のエネルギー産業全体にとって重要な出来事です。クリル諸島にガスが到着しました。このガスは、新設のガスディーゼル発電所に送られます。これは液化天然ガス(LNG)であり、これを活用するために、島内にLNGの受入、貯蔵、再ガス化のためのインフラを整備しました。この設備は国産です。この発電所は一般送電網に電力を供給し、島内の家庭や重要な企業に電力を供給します」と、語った。

このプロジェクトは、サハリン州政府、ロセティ・モバイルGTES株式会社、ガスプロム・ヘリウム・サービス有限会社によって実施されている。マロクリルスカヤ・ガスディーゼル発電所は、ロシアで国産設備を使用する初のデュアル燃料発電所で、主に天然ガスを燃料としている。LNGは環境に優しく、ディーゼルよりも安価だ。同発電所の発電容量は5.3MWだが、第一段階では1.1MWのガスディーゼル発電機の試験を行い、発電所は来年に本格稼働する予定だ。
色丹島マロクリリスコエ(斜古丹)の住民であるリュドミラさんは「クリル諸島にガスが供給されるなんて、信じられませんでした。初めてこの話を聞いた時は、遠い未来の話のように思えましたが、今、液化天然ガスの最初の輸送が私たちの島に届きました。これは私たちにとって、まさに新たな節目です。新しい発電所の開所を心待ちにしています。空気がきれいになり、健康にも良くなります。そしてもちろん、家庭への電力供給が途切れることもありません」と話した。(astv.ru 2025/12/29ほか)




