ロシアの科学者が北方領土付近のオホーツク海で福島原発処理水の影響を調査

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ロシア科学アカデミー極東支部のイリーチェフ太平洋海洋学研究所などの科学者を乗せた調査船「アカデミック・オパリン」が5日、南クリル諸島(北方領土)付近のオホーツク海で福島第一原発から放出されている処理水の影響を調査するため、ウラジオストクを出港した。

同海洋研究所は、ロシアによるこれまでの研究結果では、福島第一原発からの汚染水の排出に関連してロシア海域への脅威は示されていないが、潜在的なリスクは残っていると指摘。

今回の調査では、「福島」海域の影響を最も受けているオホーツク海南部とクリル諸島地域の追加調査を実施する。今年に入って3回目の航海であり、誰もが懸念している海洋の放射能汚染の可能性の問題を調査する。

また、サハリンの北東棚の炭化水素資源開発と採掘に関する包括的な調査を実施し、海流の構造とオホーツク海と太平洋の間の水交換について研究する予定。ロシア科学高等教育省の資金提供を受け、25日間続く予定。

調査には、同研究所のほかロシア科学アカデミー極東支部太平洋植物学化学研究所、極東連邦大学の学生が参加。リーダーは同研究所のヴャチェスラフ・ロバノフ所長。(サハリン・メディア2024/11/8)

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