北方四島に大量の医薬品が届く 処方箋で購入する患者向け サハリン州が遠隔地への配達を予算措置

北方四島の話題

南クリル地区(国後島、色丹島、歯舞群島管轄)とクリル地区(択捉島、ウルップ島など管轄)の国営薬局チェーン「ファルマシア」に、処方箋により薬を購入する優先カテゴリーの患者向けの医薬品が届いた。

クリル諸島(北方領土)を含め遠隔地に住む受給者が医薬品を購入できるよう、サハリン州予算から2億ルーブルが割り当てられた。クリル諸島はすでに2週間にわたって医薬品を受け取っている。この間、地元の薬剤師は航空貨物を受け取るために3回飛行機で出かけた。

今回の配送には、心臓血管、内分泌、腫瘍などさまざまな医薬品が含まれている。国後島ユジノクリリスク(古釜布)在住のナタリア・チスチャコワさんは、血糖降下剤の到着を待ちわびていた患者の一人だ。自分の薬は底をつきつつあったが、予定通りに薬が到着した。

「私たちは常に薬の予備が必要な状況で暮らしています。風が吹いて飛行機が来なかったらどうしよう。天気が良く、すべてが順調に進んでいることを嬉しく思っています。今日、2か月分の薬が配られ、私の気分はすぐに良くなりました」と語った。

サハリン州保健省の保健指導員部門の上級職員であるイリーナ・トロヤン氏は「今年、保健指導員は地域のすべての地区で活動を強化しました。患者は医師の診察や自己管理に積極的になり、より多くの薬を必要としています。現在、新しい契約に基づいて薬が配達されており、指導員は最前線に戻り、患者に電話をかけて薬局に来るよう勧めています」と述べた。

この地域への定期的な医薬品の配達は継続される。優先カテゴリーのすべての患者は、処方箋に従って必要な医薬品を受け取ることが出来る。保健指導員が薬剤師とともに毎日受取人のリストを確認し、電話をかけている。(sakh.online 2024/12/5)

タイトルとURLをコピーしました