北方領土の住民がガソリン不足、断水、航空券が買えない問題を知事に直接質した 恒例の「ダイレクト・ライン」開催

北方四島の話題

サハリン州のリマレンコ知事がテレビ放送やSNS、電話などを通じて、住民からの質問に生で答える「ダイレクト・ライン」が10日、開催された。約900件の要望や意見が寄せられた。

択捉島・別飛の給水問題つにいて
択捉島レイドヴォ(別飛)の住民からは、地域の給水状況が極めて悲惨であるという訴えがなされた。2016年に給水所が建設されたが、最近は誰も作業しておらず、今ではひどい状態で、断水が頻繁になっている。

州政府のナタリア・クプリナ住宅・公共事業大臣は知事に代わって「今日、何をする必要があるかわかっています。請負業者が島に到着し、年末までに井戸が清掃され、ポンプが交換され、電気が復旧します。年末までに作業が完了し、給水が正常化されます」と回答した。

航空チケットが購入できない問題について
クリル諸島(北方四島を含む千島列島)への交通アクセスの問題が再び取り上げられた。クリル諸島の住民は航空券が不足していると訴えた。知事は、この問題は州当局の管理下にあり、「必要な数の飛行機が飛ぶ」と答えた。

知事はまた、現在、州が補助金を出して運賃を低く抑えている問題について、割引航空券はサハリンとクリル諸島の住民だけが購入できるよう制限することを検討中だと発表した。

知事は「しかし、地元住民は必ずしも永住地を証明する書類を持っているわけではないので、これには地元住民との協議が必要だ」と付け加えた。

ガソリン不足の問題について
クリル諸島への燃料供給の中断についての質問も飛んだ。11月には択捉島、国後島、色丹島で数週間ガソリンがなかったことが取り上げられた。

リマレンコ知事は「残念ながらこのような状況は毎年起きている」と指摘した。「これは燃料の海上輸送と貯蔵条件によるものだ。現在、追加の燃料貯蔵施設や海底パイプラインを建設することが決定されている。来年はもっと良くなるはずだ」と答えた。(択捉島の地元「赤い灯台」テレグラム2024/12/11)

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