北方四島住民の負担軽減 旅費に加えて海上ターミナル利用料も補償 治療でサハリンへ通院する場合

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サハリン州政府は治療などでユジノサハリンスクの病院を訪れるクリル諸島(※この場合北方四島)の住民の負担を軽減する措置として、海上ターミナルの利用料金を新たに補償することにした。

現在、ターミナル利用料金は、コルサコフが1,100ルーブル、国後島ユジノクリリスク(古釜布)が276ルーブル、択捉島クリリスク(紗那)が273ルーブルとなっている。

昨年11月、色丹島の住民がサハリン州のリマレンコ知事に、海上ターミナル利用料金を補償に含めることを提案したのがきっかけ。知事は直ちに反応し、州政府社会保護省に補償額増額の可能性を早急に検討するよう指示した。

2024年末は、サハリン州の社会支援システムを改善する法律改正が行われ、治療や検査のために定期的にユジノサハリンスクに通わなければならないクリル諸島住民の経済的負担を軽減する新たな機会が生まれた。

州社会保護省のオルガ・オルロワ大臣は「今後は、海路による渡航の補償金を計算する際にターミナル利用料金が考慮され、市民は費用を削減できる」とはコメントした。

クリル諸島の住民は治療のためにユジノサハリンスクを訪れる場合、年間4回無料で旅行できる。ただし、腫瘍性疾患や希少疾患を患っている人の場合、旅行回数は年16回、血液透析処置を必要とする患者は、旅行回数に制限なく旅行費用が補償されている。(citysakh.ru 2025/1/15)

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