国後島の元居住者ヴァレンティン・アレクセエヴィチ・スモルチコフ氏が20日、85歳の誕生日を迎えた。同氏は色丹島マロクリリスコエ村(斜古丹)のオストロブノイ水産加工場でエンジニアとして働き、1990年代には国後島に移り、南クリル地区の予算機関である「クリル・日本センター」の責任者として働いた。スモルチコフ氏は「南クリル地区名誉市民」の称号を授与されている。
注) スモルチコフさんは四島交流事業(ビザなし交流)や北方墓参、自由訪問の四島側窓口だった「クリル・日本センター」所長として、四島との架け橋になった人である。
スモルチコフ氏はレニングラード封鎖の生存者で、当時4歳だったが、今でもあの厳しい時代を思い出すという。現在はレニングラード地方のフセヴォロシュスク市に住んでおり、求めに応じて地元の中学校や博物館を訪れ、戦争や包囲戦の体験について語っている。
南クリル諸島に40年間住んでいたスモルチコフ氏は、自身にとって最も思い出深いクリル諸島について、島で一緒に働いた人々について、若い世代に多くを語っている。(南クリル地区行政府テレグラム2025/3/20)