6月16日から6月30日までの予定でオホーツク海、日本海、太平洋北部の海域で演習を行っているロシア太平洋艦隊は、カムチャツカ半島とクリル諸島(北方領土を含む千島列島)に配備されている沿岸ミサイルシステム「バル」と「バスティオン」部隊による敵艦艇の上陸部隊に対するミサイル攻撃訓練を実施すると発表した。ミサイル発射は電子的に行われる。
※沿岸ミサイルシステム「バル」と「バスティオン」は2016年に択捉島及び国後島、2021年松輪島、2022年幌筵島に配備されている。
太平洋艦隊の演習中、カムチャツカ半島とクリル諸島の「バル」と「バスティオン」部隊は、指定された陣地へと移動し、カモフラージュ技術、破壊工作・偵察部隊による攻撃からの防御体制構築、敵の無人航空機への対処訓練を行ったと報じた。カムチャツカ半島とクリル諸島への敵の上陸作戦に対抗するため、敵艦艇の上陸部隊へのミサイル攻撃訓練を実施する。ミサイル発射は、実際の発射を伴わず、電子的に行われる。
太平洋艦隊部隊による演習は、海軍訓練計画に基づき実施されており、艦艇最大40隻、航空機・ヘリコプター30機以上、軍人・民間専門家5,000人超、沿岸ミサイルシステム「バル」と「バスティオン」の戦闘員が参加している。(サハリン・メディア2025/6/19)

ロシア太平洋艦隊がオホーツク海、日本海、太平洋北部で演習 艦船40隻、5,000人参加
ロシア国防省は6月20日、フリゲート艦「マルシャル・シャポシニコフ」と大型対潜水艦「アドミラル・トリビューツ」が演習の一環として、太平洋上で敵潜水艦の捜索・撃破訓練と砲撃演習を実施したと発表した。両艦は、敵潜水艦を模した水上目標への砲撃に加え、浮遊機雷の破壊、空中目標の撃墜、無人艇への迎撃訓練も実施した。射撃は、AK-100およびA-190砲台、30mm AK-630機関砲台、大口径機関銃から行われた。同省は声明で、「演習計画に基づき、海軍捜索・打撃群は指定された海域に移動し、敵潜水艦の捜索を行った。この任務にはKa-27PS対潜ヘリコプターが使用された」と述べた。オホーツク海の海域では、コルベット艦グロムキーとソバーシェヌイが海軍航空機とともに、航空攻撃を撃退するスキルを向上させ、対潜水艦訓練を実施した。Tu-142M3長距離対潜哨戒機の乗組員は、敵による攻撃を想定した訓練を行い、マガダン州、カムチャッカ半島、沿海地方の飛行場へ展開した。(ren.tv/news 2025/6/20)
