択捉島、国後島に寄港する新しい極東クルーズ船「アストリア・ノヴァ」完成

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サンクトペテルブルクに拠点を置くクルーズ会社インターマリン・クルーズ・フェリー・マネジメントは、来春から択捉島と国後島などに寄港する極東クルーズに使用する豪華客船の受け入れ手続きを開始した。

新しいクルーズ船は「アストリア・ノヴァ」と命名され、「アストリア・グランデ」の姉妹船となる。593室の客室、8つのバーとレストラン、1000席の劇場とコンサートホール、スパ・フィットネス施設、屋外プール、ショップが備わっており、史上初の太平洋商業クルーズラインとなる。極東への10日間の定期クルーズは、2026年5月に開始される予定。

ウェブサイトによると、「アストリア・ノヴァ」は11層構造のディーゼル電気推進船で、1,100人以上の乗客を収容可能。プロジェクトの投資家は、この船を快適性、品質、安全性に関する国際的なクルーズ業界の基準を満たす、近代的で高級な船と表現している。

インターマリン・クルーズ・マネジメント・コーポレーション傘下の同社は、コスタ・クルーズ・アジアの港湾代理店を務め、ウラジオストクでは東方経済フォーラム参加者のクルーズ船宿泊サービスを提供していた。

「パシフィッククルーズ」の最初の航路は、沿海地方、サハリン州、カムチャツカ地方の3州を結ぶ。同社のイゴール・グルホフCEOは「ウラジオストクを出発し、サハリンを経由してクリル諸島(択捉島と国後島)へ向かいます。旅の最後はペトロパブロフスク・カムチャツキー。1,100人の乗客が5つ星の快適な空間で10日間を過ごすことができます。各寄港地では観光ツアーが催行され、船自体がホテルとして機能します」と述べている。

クルーズシーズンは5月から9月まで。コマンドルスキー諸島とチュレニー島への寄港、カムチャッツカからウラジオストクへの航空便の手配も検討されている。(astv.ru 2025/12/17)

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