択捉島を管轄するクリル地方裁判所は、29匹のシロザケを違法に捕獲し、そこから19キログラム強の筋子を採取した択捉島在住の男に懲役2年1ケ月(執行猶予2年)の判決を言い渡した。男はすでに国に対して66万2,000ルーブル強の罰金を支払っている。
男は当時シロザケの産卵場だった択捉島のコルスン川(年萌の近くのトイトコ沢)で違法に釣りを行った。魚を気絶させるための丸い木の棒や魚をハリ先で引っ掛ける金属製のギャフを使用して捕獲していた。
男は筋子を採取した後、クリリスク(紗那)とゴリャチエ・クリュチ村(瀬石温泉)の間の道路で、国境警備隊員に拘束された。
この犯罪行為の結果、生物資源に66万2,375ルーブルの損害を与えた。法廷で男は罪を認め、地方裁判所は幼い子供がいることや、居住地と職場での評判が良いことなど酌量すべき事情を認めた上で有罪とし、執行猶予2年と損害額と同額の罰金を言い渡した。(sakh.online 2025/1/31)