ユジノサハリンスクにある日本総領事館や日本メディアの支局が入っている「北海道センター」ビル近くで7日、日本がロシアの領土に対して領有権を主張していることに抗議する集会が開かれた。
毎年2月7日は日本が「北方領土の日」を祝う日である。170年前のこの日に下田条約(日魯通行条約)が調印された。当時、ロシアと日本の国境はウルップ島で決められていたが、この条約は他の条約が締結された後、効力を失った。
第二次世界大戦の結果は日の出ずる国(日本)の生活を根本的に変えた。日本は千島列島を放棄したが、現在では国後島、択捉島、色丹島、歯舞群島は千島列島の一部ではなく、日本の北海道の自然な延長であると主張している。
抗議集会を主催した地域公共団体「ロシア・アルテル」サハリンのヴィタリー・アンピロフ会長は「日本にはこれらの土地を要求する道徳的権利も歴史的権利もないことを思い起こさせるために、我々は集まった。これらの土地は元々日本のものではなかった。これは第二次世界大戦の結果を書き換え、我々の祖先の犠牲に疑問を投げかける試みだ。このようなことは軽視すべきではない。我々は声高に主張する。ロシアは歴史の真実から後退することはない」と訴えた。
注) 「ロシア・アルテル」サハリンのSNSには、「自らをロシア人だと考え、国民と祖国がより強くなり、生活がより安全になることを望み、支援する用意のある人々の団体です」とある。
集会の最年少参加者であるエゴール・リクノフさんは、断固としてこう述べた。「我々はクリル諸島を決して手放さない。ここは我々のロシアの土地だからだ」
抗議者たちは、明確なスローガンを書いたポスターを掲げた。その中には、歴史の悲劇的な一面を思い出させるものもあった。「米国は広島と長崎に爆弾を投下し、今や日本は彼らの傀儡だ。歴史を忘れるな!恥を知れ!」や「福島の惨禍は日本国民だけに災難をもたらすのではない。正気を取り戻せ!」と書かれていた。
このイベントには、今や有名になった世論の表現が欠かせない。「私が噛むのはあなたであって、千島列島ではない!」。「米国が日本を支配している」「主権と憲法を忘れるな」と書かれたプラカードもみられた。
サハリンの活動家による抗議集会は、伝統となっている。サハリンの住民は、ここ数年、日本総領事館の前で自分たちの意見を鮮明に表明してきた。島民は、第二次世界大戦の結果とロシアの領土を変更しようとする試みを受け入れないと明言している。(sakh.online 2025/2/8)















