第二次世界大戦が日本に対する勝利で終結した場所であるサハリン州は、大勝利80周年の2025年に大規模な愛国イベントを準備している。
サハリン州のリマレンコ知事
今年は大勝利80周年の年。南サハリンとクリル諸島(北方四島を含む千島列島)の解放を祝う。我々は当時の出来事の真実を保存する必要がある。歴史を書き換ようとしている時代に、これは非常に重要だ。
サハリン州では祝賀行事と合わせて「不滅の連隊」「聖ゲオルギーのリボン」「記憶の庭」「勝利の窓」などの伝統的なイベントを開催する予定だ。



公的機関による愛国イベントも開催される。若者団体「第一運動」サハリン支部が主催する最大のイベントの 1 つは「ザルニツァ 2.0」。これは、若者に祖国への愛を植え付け、応急処置からサイバーセキュリティルールの知識まで、重要なスキルを教える軍事愛国ゲームである。
全ロシア国民運動「ロシア捜索運動」サハリン支部のアルチョム・バンドゥーラ代表
わが国は大祖国戦争、第二次世界大戦の前線で祖父や曽祖父が成し遂げた偉業を常に記憶しており、これからも記憶し続けるだろう。ウクライナでの特別軍事作戦中の今、このことを特に思い出すことが重要だ。
西側諸国では、歴史が意図的に書き換えられている。たとえば、多くの国では、米国が第二次世界大戦に勝利したと信じている。戦勝記念日からまだ 80 年しか経っていないのに、だ。次に何が起こるだろうか?
第二次世界大戦が軍国主義の日本に対する勝利で終わったのは、この地域の領土だった。国全体がこれを覚えておく必要がある。最も重要なイベントの 1 つは、シュムシュ島で行われる国際捜索隊(遺骨収集)と軍事的栄光の博物館のオープンだ。プーチン大統領は、クリル上陸作戦の記憶を永続させるよう命じた。クリル上陸当日の 8 月 18 日には、シュムシュ島で記憶に残る出来事の軍事史的再現が行われる。夏の間中、シュムシュ島の戦跡を巡る観光ルートが設けられる。

「不滅の連隊」サハリン州本部の責任者アンドレイ・フゲンフィロフ氏
私たちの国家の英雄的な歴史は1000年以上だ。我々の栄光はすべて古代ルーシから始まり、イヴァン雷帝、ピョートル大帝の時代、そして現代に至るまで、我々の歴史と密接に関係している。歴史を知ることは重要だ。なぜなら、歴史は多くの疑問に対する説明と答えを与えてくれるからだ。
だからこそ、大祖国戦争の歴史、1945年8月の日ソ戦争の歴史を知る必要がある。サハリン州がなぜ、どのように形成されたのか、ここで日本軍に対して、どのような素晴らしい作戦が行われたのかを知る必要がある。
現在、シュムシュ島にクリル上陸作戦の記念施設が建設中だ。若者たちはシュムシュ島がどのような場所であるか、そして上陸部隊がどのような困難な状況で戦ったかを自らの目で見るだろう。若者が祖父や曽祖父の軍事的栄光の地を歩き、わが兵士が激しい白兵戦で日本軍と対峙した塹壕を見て、かつて祖先の血に染まった土地に触れれば、多くのことを理解し、多くのことが彼らに開かれるだろう。これが若い世代の愛国心の教育ではないか。
軍国主義の日本に対する勝利の日と第二次世界大戦の終結の日である9月3日に合わせて、南サハリンでの日本との戦いが軍事史的に再現される。ホルムスクのカムイショフ峠の要塞地帯への襲撃、スミルヌイフ地区のハンダス警察署への襲撃だ。さらにロシチノ村には軍事史を再現する博物館「南サハリン攻勢作戦」がオープンする。(astv.ru 2025/3/5)
