1945年のクリル上陸作戦(北方四島を含む千島列島上陸作戦)の記憶を永続させよ–プーチン大統領の命令を受けて、サハリン州のヴァレリー・リマレンコ知事とカムチャッカ地方のウラジミール・ソロドフ知事がビデオ会議を開催し、北千島のシュムシュ島(占守島)の軍事史記念施設開設に向けた準備状況について協議した。
1945年8月のシュムシュ島への攻撃は、第二次世界大戦中の赤軍の最後の主要作戦だった。ソ連の空挺部隊は、10倍の数的優位にあった日本軍の陣地を攻撃し、勝利した。日本軍は戦車隊により上陸部隊を海に押し戻そうとしたが、失敗した。破壊された戦車は戦場に残され、今日、記念複合施設の展示の一部となっている。
プーチン大統領は、2024年秋の東方経済フォーラムの全体会議で、クリル上陸作戦の記憶を永続させるよう指示した。作業は、ロシア副首相兼極東連邦管区大統領全権代表のユーリー・トルトネフ氏が管理している。
リマレンコ知事は「クリル上陸作戦は私たちの歴史の不可欠な部分です。私たちは祖先の偉業の記憶を保存し、将来の世代に愛国心と国に対する責任感を植え付けなければなりません。したがって、私たちは島に記念複合施設を建設し、観光ルートや愛国ルートを開発することに積極的に取り組んでいます」と述べた。
ソ連軍がシュムシュ島に上陸した8月18日には、国民運動「ロシア歴史再現クラブ」のメンバーによって、記念すべき出来事の軍事史的再現が行われる。
ソロドフ知事は「記念碑の建立と軍事史的再現は、ソ連軍兵士の英雄的偉業の記憶を保存するのに役立つ重要なイベントであり、青少年教育の重要な要素となる。私たちは、この大規模プロジェクトの参加者を支援し、必要なものをすべて提供するために、可能な限りのことをします」と語った。
また、シュムシュ島では関連イベントとして夏季にスポーツトライアスロン「ハイト171」が開催されるほか、観光客向けに戦跡を巡るツアーが企画される。
会議の中で、シュムシュ島への貨物輸送の問題が話し合われた。サハリン州運輸道路施設省のマクシム・ジョゴレフ大臣は「メインキャンプは、船が接岸できる施設ずない島の北東部に設置される。4月には航路の確立と海岸の調査のための最初の試験航海を実施する予定だ」と述べた。(sakh.online 2025/3/11)
