全ロシア海洋漁業研究所(VNIRO=ヴニロ)所長で経済学博士のキリル・コロンチン氏は、極東海域における2025年の太平洋サケの漁獲量予測を発表した。漁獲量は31万2,000トンで、そのうちサハリン州は6万2,000トンとなっている。約60万9,000トンを漁獲した前回の「奇数年」である2023年のほぼ半分になっている。科学者たちは、サハリンとクリル諸島沿岸へのサケの減少は、地球温暖化によるサケの生存率低下と関連していると考えている。
サケ漁の開始時期も変更される予定で、択捉島と国後島では9月1日からシロザケの漁獲が許可されるが、カラフトマスの漁獲は全面的に禁止される。
サハリン州の今年の漁獲量予測6万2,000トンのうち、カラフトマスは2万5,000トン強。サハリン東岸で2万1,200トン、北クリル諸島で2,500トン、サハリン西部で920トン、南クリル地域で863トンとなっており、この地域ではこれまでで最も少ない。(択捉島の地元紙「赤い灯台」2025/4/30)
択捉島、国後島でカラフトマス漁全面禁止 地球温暖化によるサケの生存率低下 シロザケ漁は9月1日から
