1945年8月の日ソ戦で戦死したソ連兵4名の遺骨を発見、サハリンで埋葬式

サハリン

サハリンの北緯50度線に近いスミルヌイフ地区で5月から行われていた第6回サハリン州捜索遠征「極東戦線-2025」による遺骨収集が終了した。今回の捜索で、旧日本軍陣地跡付近で1945年に殺害された国境警備隊員を含めてソ連兵4名の遺骨を発見した。遺骨は6月3日、「1945年南サハリン解放時に戦死したソ連兵の遺骨埋葬地」記念碑の敷地内で、栄誉ある埋葬を受けた。埋葬式にはサハリン州のリマレンコ知事も出席した。

1945年8月の南サハリン攻勢作戦で戦死したソ連兵の遺骨を捜索する「極東戦線-2025」にはロシアの26州、ベラルーシ共和国、エストニアから80名が参加し、スミルニホフスキー地区の第157狙撃連隊が進軍していたドリナヤ丘陵とプロスカヤ丘陵で捜索を行った。

4名の遺骨のうち1名については、残されていた帽子や星印のついたボタン、軍靴、公文書などによる調査から第52国境派遣隊工兵小隊のパーベル・グリゴリエヴィチ・ブラトフ伍長と分かった。偵察任務中の8月19日に亡くなった。所持品には、PPSh-41(マンドリン銃)用の未使用のマガジンが5個あった。伍長は1917年、チェリャビンスク地方で生まれ、1943年に赤軍に徴兵された。

埋葬式でリマレンコ知事は「スミルヌイフ地区では数百人の英雄が戦死しました。私たちの捜索隊は、兵士の遺骨を掘り起こし、敬意をもって埋葬し、赤軍兵士の物語を語り継ぎ、貴重な遺品を発見しています。南サハリンとクリル諸島の解放のための戦いで命を落とした英雄たちを、私たちは永遠に忘れません。ソビエト人民の偉大な勝利は、私たちが祖国の利益を守る今日、私たちの社会を強くしてくれます。80年前に50度線を越えた兵士たちのように、私たちの仲間は今、祖国を守っています。守護者たちに速やかな勝利を!と挨拶した。(赤い灯台2025/6/4)

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