北方領土遺産

北方領土ノート

北方領土返還、諦めない 「古里を伝え続ける」択捉島出身・山本忠平さん(87歳)

北方領土最大の島、択捉島出身の山本忠平さん(87)=神戸市中央区=は77年前、旧ソ連軍の占領下での暮らしを余儀なくされ、追い出されるように日本へ強制送還された。13年前から「語り部」となり、戦前からの島での暮らしを伝えている。ロシアによるウ...
北方領土ノート

四島墓参、再開見えず ウクライナ侵攻継続、政府は交渉に慎重姿勢

北方領土墓参の再開が見えない。ロシアのウクライナ侵攻を受け、日本政府は4月に北方四島とのビザなし渡航事業の「当面見送り」を発表。元島民は人道目的の墓参の早期再開を強く望むが、ロシアが侵攻を続ける中、交渉の見通しは立たない。元島民は北方四島に...
ビザなし渡航

洋上慰霊、喜びと無念 来て良かった/心の距離遠い 10日、最終日

船が近づき姿を見せ始めた歯舞群島を確認する参加者=7月29日 根室港発着で7月23日に始まった洋上慰霊は、今月10日で全10回の日程を終える。北方領土へのビザなし渡航が当面見送りとなった中、少しでも島に近づけたという喜びと上陸できないもどか...
エトセトラ

占守島で日本兵2人、ソ連兵7人の遺体発見 羽生少佐の認識票など発掘

第二次大戦で戦死したソ連兵の遺骨を収集している「ロシア捜索運動」サハリン支部の捜索隊が北クリルのシュムシュ島(占守島)で行った4週間にわたる調査でソ連兵士7人と日本兵4人の遺体と遺留品を発見した。このうち、日本軍の戦車「チハ」のそばに掘られ...
北方領土遺産

元島民語る国後、孫が記録 釧路市立博物館の紀要掲載

元国後島民の土田一雄さん(100)=釧路市=に、孫の土田和世さん(38)=帯広市=が戦前の島での暮らしなどについて聞き、まとめたインタビューが、釧路市立博物館の紀要に掲載された。(北海道新聞釧路版2022/7/27) 一雄さんは国後島乳呑路...
ビザなし渡航

23日から北方領土洋上慰霊 移動式PC検査車両が根室入り 90人分を2時間で判定

7月23日から始まる北方領土洋上慰霊に参加する元島民らのPCR検査を行う「移動式PCR検査車両」が根室市内の千島会館前にお目見えした。宮崎市の株式会社オファサポートが開発した。一度に90人分の検査が可能で、所要時間は2時間程度。宮崎市から2...
北方領土遺産

日本人の葬送、変遷たどる 元江別市職員・斉藤さん 道内事例などまとめ刊行

北海道を舞台にした文学や道内自治体の施策を調べ、日本人の葬送の変遷を紹介した「遠ざかる野辺送り」が出版された。コロナ禍で進んだ葬儀の簡素化をはじめ、野天焼きの現場、戦争の遺骨収集や災害時の埋葬の現実にも触れた広範な内容だ。著者の元江別市職員...
北方領土遺産

根室空襲と元島民

本日(7月13日)の北海道新聞夕刊1面コラムに、この間まで根室支局長だった黒田記者が「根室空襲」について書いていました。根室空襲といえば、私は択捉島出身の元島民・山本昭平さんの壮絶な体験を思い浮かべます。 北方領土遺産「セルツェ-心 遥かな...
エトセトラ

1915年創業の樺太工業泊居工場跡 ブロガーがドローンで撮影

サハリンのブロガーであるデニス・ビナーがトマリ地区に残る樺太時代の製紙工場跡を撮影し公開した。1915年8月に操業を開始した樺太工業泊居工場(バルプ工場)で、ブロガーは「樺太工業は大川平三郎(※渋沢栄一の甥)によって設立された会社で、本社は...
北方領土ノート

北方領土の現状学ぶ 元島民2世の堀江支部長が小学生に講話

北方領土復帰期成同盟釧路地方支部(濱屋宏隆支部長)は28日、釧路市立芦野小学校(高畠昌之校長)の5年生60人を対象に、北方領土の歴史や現状などについての講話を行った。同支部が小学校で北方領土に関する講話を開くのは、釧路管内で初めて。父が元島...