シュムシュ島に遺骨収集のためキャンプ施設開設 日本軍の兵器の保存と青少年向け軍事愛国観光を推進 千島上陸作戦記念施設整備の第二段階

千島列島

国際捜索遠征隊「クリル(千島列島)上陸作戦の足跡をたどる」の参加者が寝泊まりする軍事愛国キャンプが、北千島シュムシュ島(占守島)の日ソの激戦地セヴェルナヤ山(四嶺山、165高地)付近に開設された。現時点の収容人数は50人だが、最大75人まで拡大可能だ。開設式には、サハリン州のセルゲイ・バイダコフ第一副知事(兼知事室・州政府長官)や、ロシア大統領府の公共プロジェクト担当首席顧問であり「(ウクライナ)特別軍事作戦」参加者でもあるアレクサンドル・ウリュピン氏のほか、遺骨捜索チーム、退役軍人らが参加した。

州政府によると、プーチン大統領の指示により、シュムシュ島にはロシア国内でも類を見ない軍事歴史記念施設が整備されており、プロジェクトの第一段階は2025年に完了し、今年から第二段階が開始された。

その取り組みの一つとして、セヴェルナヤ高地付近に軍事愛国キャンプが開設された。このキャンプは、国際捜索遠征隊のメンバー、文化関係者、修復専門家、工兵、非常事態省の職員らを受け入れている。キャンプは電化されており、暖房設備や十分な燃料も確保されている。施設内には居住区、本部、食堂、シャワー、洗濯室が整備されており、温かい食事も提供される。

また、州退役軍人評議会のアンドレイ・フゲンフィロフ議長率いる、様々な世代のサハリン州退役軍人代表団もキャンプの開設に参加した。彼らはリマレンコ知事にこのキャンプの設置を提案していた。知事がこの構想を支持したことで、今回の訪問が実現した。

キャンプの活動成果は、クリル上陸作戦の記念日である8月18日に総括される予定。バイダコフ第一副知事は「昨年、この島では大規模な活動が行われました。軍事史を再現する大規模なイベントが開催され、8人の兵士の遺骨が発見され、軍の儀礼に則って埋葬されました。これは極めて重要かつ意義深い出来事です。今年もその活動は続いています。国際的な調査隊の参加者である探索者たちが、歴史の真実を明らかにしようと尽力しています。第二次世界大戦の最後に行われた上陸作戦の一つがシュムシュ島で展開され、日本の軍国主義勢力の敗北をもって事実上の終戦を迎えました。それゆえ、計画されている記念施設一式を整備することは我々の責務なのです」と述べた。

全ロシアの公的団体「ロシア探索運動」が連邦青年局の支援を受けて組織した大規模な探索遠征隊の遺骨収集活動は8月末までシュムシュ島で続けられる。ロシア国内の25地域に加え、エストニアやベラルーシから集まった50人の有志たちが、ソ連の空挺部隊と日本の軍国主義勢力との間で激しい戦闘が繰り広げられた島北部の地域で活動を行う。

「ロシア探索運動」の軍事史プロジェクト責任者であるニキータ・モセヴニン氏は「全国から経験豊富な捜索者たちがこの島に集まりました。彼らにとって『責務』という言葉は、決して空虚なものではありません。家族や慣れ親しんだ生活を離れ、何千キロもの旅をして、かつてクリル上陸部隊の兵士たちが歩んだ道をたどるのです。私にとって、この遠征は力を与えてくれる場所であり、人生の転機ともなりました。シュムシュ島は私に、忍耐強さ、細部への注意力、そして歴史への深い敬意を教えてくれました。ここでは、過去は教科書の中に隠されているわけではありません。私たちの足元に、あらゆる石や草の葉の中に存在しているのです。そして、その声に耳を傾け、それを後世に残していくことこそが、私たちの使命なのです」と語った。連邦青少年局の支援を受け、「旅以上の体験」プロジェクトの一環として、若者の観光グループもシュムシュ島で歴史を体感できるようになる。今年はロシア全土から110人の若者が同島を訪れる予定だ。

記念施設建設の第2段階として、今年は他にもいくつかのプロジェクトが実施される。例えば、クルバトフ岬の灯台とその周辺地域の改修が行われるほか、日本時代の日本軍の軍事遺物(兵器等)の保存や要塞跡の調査も継続される。また、シュムシュ島の記念複合施設の建築・芸術デザインを募るコンペティションも開催される予定だ。(astv.ru 2026/7/10)

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