北方四島でラッコ調査始まる 繁殖パターンや移動経路などを調査

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ロシアのレッドデータブックに掲載されている海洋哺乳類ラッコを調査する今年最初の科学調査隊が、南クリル諸島で活動を開始した。この調査は、クリル自然保護区が実施するプロジェクトの一環として行われる。

この調査は、保護区内および小クリル保護区(色丹島、歯舞群島)の海域におけるラッコの最南端繁殖個体群の個体数調査プログラムの科学的段階の始まりとなる。プロジェクトは、大統領自然基金からの助成金を受けて実施されている。「自然と人々財団」も参加し、研究の範囲を拡大している。

科学的な支援は、ロシア科学アカデミーA・N・セヴェルツォフ生態進化研究所が提供している。調査は、研究所の研究員であり、海洋哺乳類の研究に豊富な経験を持つ専門家スヴェトラーナ・アルテミエワ氏が率いている。海域の特性やクリル諸島地域の厳しい調査環境を熟知した保護区の調査員も同行した。

主な目的は、ラッコの個体数を数えるだけでなく、個体群の現状を包括的に評価することだ。研究者たちは、繁殖パターンを調査し、主要な生息地を地図化し、ラッコの移動経路を特定する。専門家によると、ラッコは多くの場合、隠れ場所となるケルプの群生地がある穏やかな湾に生息している。しかし、険しい海岸線がモニタリングを著しく困難にしている。

南クリル諸島のラッコの群れは、約30年前に発見されたが、保護区関係者によると、生息状況が懸念されている。「ラッコの状況は地域によって異なり、北部では危機的状況にある一方、南部では個体数は依然として少ないものの、増加傾向が見られます」とセルゲイ・ステファノフ氏は述べた。得られたデータは、ロシアにおけるラッコの現状を明確にし、今後の保護対策の基礎となる。(astv.ru 2026/4/22)

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