ロシアの北朝鮮労働者の数が急増 昨年13,221人、前年の12倍

エトセトラ
2019年末、ロシア極東のウラジオストクの空港に入る北朝鮮住民(資料写真)

2024年に何千人もの北朝鮮労働者がロシアに到着したと、韓国の聯合ニュースが国家情報院のデータを引用して報じた。

同局によると、年初から13,221人の北朝鮮国民がロシアに入国しており、これは2023年の12倍にあたる。このうち7,887人が教育目的と回答した。

北朝鮮は学生ビザを使ってロシアに労働者を送り込む可能性があると指摘されている。

1月24日には、ロシア連邦のエフゲニー・イワノフ外務次官と北朝鮮のシン・ホンチョル駐モスクワ大使が両国間の渡航制度の簡素化について協議した。(astv.ru 2025/2/11)

北朝鮮 ロシアの建設現場に労働者数千人派遣=韓国情報当局
(聯合ニュース2025/2/9)

韓国情報機関、国家情報院(国情院)は9日までに、北朝鮮が昨年、ロシア各地の建設現場に計数千人の労働者を派遣したことを確認した。

ロシアの若者がウクライナ戦争などに動員され、建設現場の労働力が不足するなか北朝鮮がこれを補っているとされる。北朝鮮は兵士だけでなく、建設労働者もロシアに派遣していることになる。

北朝鮮による海外への労働者派遣は国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁違反に当たる。国連安保理は2017年の決議で北朝鮮労働者への雇用許可を禁じ、同年の別の決議では北朝鮮労働者を19年12月末までに送還するよう国連加盟国に求めた。

北朝鮮とロシアは国際社会の目を欺くため学生ビザなどを利用しているとされる。

米政府系のラジオ自由アジア(RFA)は先ごろ、ロシアの統計を引用して、昨年1年間にロシアに入国した北朝鮮住民は1万3221人で、前年の12倍に急増したと報じた。このうち入国目的が「教育」となっているのは7887人で最も多かった。

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