ロシア全土で展開されている「ナイト・ミュージアム(博物館の夜)」キャンペーンの一環として、択捉島のクリル郷土博物館は同島に駐屯する「沿岸ミサイル部隊」の徴兵兵士を対象とした異例の野外研修を実施しました。「石が語るもの」と題されたこのプログラムでは、若い兵士たちが、部隊が駐屯する村、ゴリャチ・クリュチ(瀬石温泉)を新たな視点で見つめ直す機会を得た。
兵士たちはこれまで何度もこの場所を通り過ぎていたが、歴史を刻む石に気づいたことはなかった。その一つはかなり大きな岩で、伝説によると、イワン雷帝火山(焼山1,158m)の火口から噴出したもので、アルカディ・ガイダルの作品にちなんで『熱い石』と名付けられた。もう一つは、日本統治時代の1937年から1938年にかけて建てられたコンクリート製の観音像だ。

このツアーは単なる散策ではなく、歴史、地理、地質学を組み合わせた、学びの機会となった。エレナ・グルゾヴィコワ館長は「徴兵された兵士たちは、自分たちが兵役を務めた地域、択捉島についてより深く理解し、周囲の世界にもっと目を向けるようになるだろう」と述べた。(択捉島の地元紙「赤い灯台」2026/5/16)


