四島航路3隻体制へ 色丹住民「以前、色丹は輸送手段がないまま1カ月も放置されたが…」

サハリン州のリマレンコ知事は州議会で2020年の州政府の活動状況について報告した。「海運の分野で待ち望んだことが実現した。南クリル諸島(北方四島)航路に新フェリーが就航した。7月から8月にかけて2隻目が投入される。航空路線と新たな海上輸送により、南クリル諸島は地域住民ばかりでなく観光客にとってもアクセスしやくなった」と自賛した。社会活動家であるアンドレイ・ダネリア氏は35年間色丹島に住んでいるが、以前は休暇を本土で休暇をとるためのチケット購入が大きな問題だった。「1隻の船では不十分だった。不可抗力が発生し、色丹島はサハリンと輸送手段がないまま1カ月以上も放置されることもあった。今では2隻体制となり、もう1隻の新造船が加わる。これで住民の移動の問題が解決するだけでなく、島の水産加工場に季節労働者が確実に輸送され、地元住民の利益を害することなく南クリル諸島の観光を発展させる基盤が提供される」と述べた。(astv.ru 2021/6/15)