国後島の景勝地「悪魔の門」 砂利採掘で自然破壊 事業者に4,460万ルーブルの罰金刑

「悪魔の門」と呼ばれ、地元住民の憩いの場にもなっている国後島景勝地・スカチェフ岬で行われている砂利採掘により、農地が破壊されたとして損害賠償を求めた裁判の控訴審で、極東地区仲裁裁判所は農地に対する損害を認め、事業者の南クリル道路管理局に4,460万ルーブルの罰金を課す判決を下した。スカチェフ岬は、地元住民が「悪魔の指」と呼んでいるローソク岩がある岬。そもそものきっかけは、砂利採掘によって自然景観が損なわれたとして地元住民がサハリンのロッセルホズナゾール(ロシア連邦動植物検疫監督局)に苦情を申し立てたこと。同監督局の調査で6.2ヘクタールの土地で、許可されていないにもかかわらず肥沃な土壌を除去し、運び出したことが分かり、道路管理局を提訴した。4月28日の控訴審判決によると、道路管理局が農地にもたらした損害を認め、4,460万ルーブルの罰金を命じた。道路管理局は罰金を支払った。(サハリン・クリル通信2021/5/13)

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現在のスカチェフ岬。左側が削られ、奥に爺爺岳が見える

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2010年ころ

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2016年ごろ。手前がローソク

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