5月1日、開館44周年を迎える択捉島のクリル郷土博物館は火山学、地質学、鉱物学を展示するホールをリニューアルし、同日一般公開する。博物館の歴史は1982年5月1日、メーデーの祝典後に盛大な開館式が行われたことに遡る。創設者であり初代館長は、大祖国戦争の退役軍人であるレオニード・イヴァノヴィチ・イヴァノフ氏だった。
エレナ・グルゾヴィコワ館長は「壁に展示ケースが並ぶ小さな部屋は、好奇心旺盛な少年たちや島の歴史に興味を持つ住民たちが持ち寄った品々によって、あっという間に手狭になってしまいました。そこで、地区当局は前例のない決断を下し、博物館専用の建物を建設することにしたのです。そして1984年5月1日、メーデーのパレードの後、再び赤いリボンが切られました。開館から44年の間に、博物館は何度か移転を余儀なくされました。現在は、文化スポーツ複合施設の建物内に展示室を構えています」と説明した。
博物館は創立記念日を前に、火山学、地質学、鉱物学を展示するホールを改装。ウルップ島で金鉱床を調査した地質学者ヴァレンティン・ウドドフとミハイル・コルジンスキーに関する案内板が追加された。ミハイル・コルジンスキーは、著名な地質学者ゲンリフ・セミョーノヴィチ・シュテインベルクとウラジーミル・セルゲーエヴィチ・ズナメンスキーと共に、クドリャヴィ火山(択捉島北東端の茂世路にある硫黄岳)の独特な地質学的プロセスを研究するチームの一員として活動し、1992年にクドリャヴィ火山の火口で世界で唯一の硫化レニウム (ReS₂)鉱床を発見した。「レニウムは自然界では希少な元素であり、耐火金属です。その類まれな耐熱性から航空、化粧品、石油化学産業などで利用されています」とグルゾヴィコワ館長は語った。(択捉島の地元紙「赤い灯台」2026/4/23)




