2028年 択捉島に新たな観光宿泊施設を建設 「免税特区」に60番目の企業参入

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ロシア企業「IRS」は、ロシア連邦千島列島(KORF)における特別優遇措置制度の60番目の参加企業となり、択捉島に観光宿泊施設を建設する計画だ。ロシア極東・北極開発公社(KRDV)によると、2028年にサービス開始を予定している。

サハリン・クリル諸島地域開発協力庁のマリア・グリシンコワ長官は「ロシアで最も優遇措置が受けられる新規プロジェクト向け制度であるKORFの独自の条件が、企業をクリル諸島(この場合、北方四島を含む千島列島)へと惹きつけています。今年、14社の新規投資家がKORF制度に加わりました。各企業は17億ルーブルを投資し、300人の雇用を創出しています。KORF参加企業からは合計60件の申請が提出され、プロジェクトへの総投資額は177億ルーブルに達し、企業は1,454人の雇用を創出しています。KORF参加企業は既に9件のプロジェクトを実施済みです」と述べている。

クリルツアー社は択捉島で順調に事業を展開している。同社は島内に旅行代理店を設立し、島を訪れる観光客に質の高い旅行プランやツアーを提供している。また同島で、ウタリ社がパノラマビューを誇る観光複合施設「カムイ・コタン・ホテル」とレストランを建設した。色丹島では、K-Ray旅行代理店が住民と旅行者に幅広い観光サービスを提供している。国後島では、クナシルリゾート&スパホテル複合施設が宿泊客を迎えており、エトゥランギ・トラベルは遊覧船でクリル諸島を巡るクルーズを企画している。アジムット・クリレス・プロジェクトも独自のニッチ市場を開拓しており、パラムシル島では、離島の物流と物資供給に不可欠な海上貨物輸送を組織している。

KORFのプロジェクトポートフォリオには、クリル諸島のさらなる発展に不可欠な数多くの事業が含まれている。択捉島では、YULAプロジェクトが「Aフレームビレッジ」キャンプ場と地熱を利用した温室の建設を計画している。国後島では、ホテル・クナシルがパノラマホテルの設計と調査を完了させようとしている。コロンバスはパラムシル島で地熱を利用したホテル複合施設を開発中だ。A19は択捉島に120室のホテル複合施設と関連する観光ルートを建設する計画。さらに、KPKは国後島の小売チェーン向けに、調理済み食品、半製品、健康食品の生産を組織している。

マリア・グリシンコワ長官は「KORF 制度は、起業家に対し20年間の税制優遇措置を提供しており、保険料も7.6%減額されます。ロシアの優遇制度の中で最も長いこの税制優遇措置は、自由関税地域制度をはじめとする行政上の優遇措置によって補完されています」と強調した。

4月29日にはモスクワのVEB.RFアーバンラボラトリーズで、クリル諸島に対する投資家向け説明会が開催される。ロシア極東・北極開発公社は、ロシア極東・北極圏開発省およびサハリン州政府と共同で、起業家に対しクリル諸島の投資可能性を紹介する。

参加者は、クリル諸島の投資可能性と利用可能な投資プラットフォーム、技術開発と有望なビジネスチャンス、KORF制度とTOR制度による優遇措置、プロジェクトファイナンスの機会について学ぶことができる。また、参加企業による成功事例についても詳しく紹介される。(astv.ru 2026/4/18)

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