択捉島のクリリスク(紗那)と36キロ離れたゴリャチエ・クリュチ村の間で、ドローンを使って医薬品を配送する試験飛行が行われた。ドローンは22分で目的地に到着し、配送時間を3分の1に短縮した。タス通信が報じた。
試験飛行はクリリスクのクリル地区中央病院からゴリャチエ・クリュチ村の診療所への医薬品配送を想定して、合計4回行われた。使用されたドローンは、最大秒速27メートル(気象条件による)で移動でき、最大5キログラム荷物を運ぶことができる。
ドローンはオペレーターによる継続的な制御下で飛行し、地上輸送では約1時間かかる区間を22分で移動した。試験飛行を行ったサハリン・ウィングス科学生産センターのヴィクトル・グリツェンコCEOは「冬季の道路状況は悪化しているものの、無人航空機の運用には支障がない」と述べた。
サハリン州政府は「試験飛行は、医療分野におけるドローンの活用が新たなレベルに達していることを示した」と評価している。(sakh.online 2025/6/2)
