択捉島「シャナ事件」を起こしたフヴォストフのドキュメンタリー映画上映

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「シャナ事件」で幕府軍の指揮をとり、自刃した戸田亦太夫の墓(択捉島・有萌)

ロシアの有名な極地探検家ミハイル・マラーホフが北方領土・択捉島を訪れた。クリリスク(紗那)の図書館では、マラーホフが制作した映画「ユノとアヴォス。物語の続き」の上映会が開かれた。

この映画は、ロシアの将校ニコライ・フヴォストフとガブリエル・ダヴィドフ(※ロシア外交使節ニコライ・レザノフの命を受けて1806年に樺太、1807年に択捉島などを襲撃した「文化露寇」の実行犯)がサハリンとクリル諸島への探検に出発した19世紀初頭の歴史を理解する上で重要な貢献をしている。

映画の筋書きは、ロシアの探検家と地元の先住民、特にアイヌとの交流の多様性に焦点を当てている。映画はまた、この地域の先住民に対する日本の抑圧的な政策にも触れており、当時の複雑な歴史的背景と文化的対立をよりよく理解するのに役立つ。

この映画は、歴史ドキュメンタリーの要素と現代の映画製作アプローチを巧みに組み合わせており、視聴者が文字通り発見者の足跡をたどることができる。

マラーホフは、歴史的真実を再現するだけでなく、英雄たちの個人的な資質、つまり勇気、決意、科学的発見への欲求を明らかにして、当時の精神を伝えることも目指した。マラーホフは、先駆的な将校が成し遂げた、国の地理的および文化的地平線を拡大する役割に焦点を当てている。

マラーホフは1992年、ロシア史上初めてスキーで北極に到達する偉業を成し遂げ、ロシア精神の団結と強さの表れとなった。3年後、マラーホフはカナダの有名な極地探検家リチャード・ウェーバーとともに北極まで徒歩で到達した。(エトロフ・ニュース2024/9/19)

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