サハリンから国後島、択捉島行きの航空券は、なぜモスクワ行きと同じ2万円なのか

北方四島の話題
国後島メンデレーエフ空港に着陸するオーロラ航空機

サハリン州の住民は、クリル諸島(北方四島を含む千島列島)や本土の一部の都市への補助金付き航空券を購入できる。Astv.ruが航空券とフェリーの料金を調査した。

飛行機:モスクワ行きvs.千島列島行き

サハリン州住民向けのサハリン発モスクワ行きの航空券には、ビジネスクラス(108,972ルーブルから)、コンフォートクラス(42,972ルーブルから)、エコノミークラス(18,000ルーブルから)、補助金付き料金(10,200ルーブル=約2万1,500円から)など、いくつかの料金タイプがある。補助金付き航空券は年間最大4枚まで購入できる。

サハリンから国後島ユジノクリリスク(古釜布)または択捉島クリリスク(紗那)への航空券は、サハリン州在住者の場合9,600ルーブル(約2万円)、本土在住者の場合19,200ルーブルになっている。

サハリン州の住民にとって、クリル諸島行きの航空券とモスクワ行きの航空券はほぼ同額だ。ただし、いくつか注意点がある。サハリン州から補助金が出ているサハリン–クリル諸島路線では年間の旅行回数に制限はないが、連邦政府から補助金が出るユジノサハリンスク–ハバロフスク、ウラジオストク、モスクワへのフライトは年間最大4回までと利用が制限されている。最も有利な条件が適用されるのは学生、年金受給者、そして子供が多い家族で、モスクワ行きの片道航空券は7,300ルーブルから購入できる。

なぜこのようなことが起こるのか?

一見すると、サハリンからクリル諸島とモスクワへの航空券の価格がほぼ同じというのは、非論理的に思えるかもしれないが、航空会社が貪欲だからではなく、運賃体系が異なることによる。そして、距離は価格を決定する主要因ではない。

異なる価格設定メカニズム

モスクワ行きの航空券価格は、政府補助金によって決定される。航空会社は予算から補助金を受け取るため、原価を下回る価格で航空券を販売する。クリル諸島への航空券は、当局が承認した固定の地域運賃が適用される。この運賃は、需要、季節、燃料費の影響を受けない。

クリル諸島へのフライトは、最大70人乗りの小型機で運航されており、このような小型機で1人を輸送するコストは、最大552人を収容できる大型機でモスクワへ向かう場合と比べて、はるかに高くなる。悪天候、遅延便の乗客を数日間ホテルに宿泊させる必要性、その他様々な要因がクリル諸島路線の運航コストを押し上げている。

運賃の社会的側面

クリル諸島への運賃は、遠隔地への交通アクセスを確保するため、サハリン州によって補助されている。この割引は州内に居住する人に限られている。クリル諸島への固定料金は、ピークシーズン中の価格高騰から住民を守る役割を果たしている。

同じ距離の路線の運賃を比較するには、同じレベルの補助金制度、つまりロシア連邦内の異なる構成主体間で比較する必要がある。例えば、ヤクーツク~ジガンスク間(約610km)の補助金適用後の航空運賃は9,300ルーブルで、サハリン–国後島ユジノクリリスク間の補助金適用後の運賃よりも300ルーブル安くなっている。しかし、ヤクーツク–ジガンスク間の航空券は枚数制限があり(各便10枚まで)、一方、サハリン–ユジノクリリスク間では補助対象航空券の枚数に制限はない。ヤクーツク–ジガンスク間の通常運賃(経済的に妥当な価格)の航空券は、22,330ルーブルまたは33,805ルーブルで販売されている。

代替案としてフェリー

飛行機が高額に思える場合は、フェリーを利用することもできる。ただし、フェリーでの移動は時間がかかり、天候に左右されるため、急ぎの移動には必ずしも適しているとは限らない。

サハリンのコルサコフからクリル諸島への海上輸送料金は、サハリン州在住者の方が本土在住者よりも安くなっている。運航会社SakhPasFlotのウェブサイトによると、豪華キャビンの料金は、サハリン住民の場合11,640ルーブル、本土在住者の場合23,280ルーブル。一等客室の料金はサハリン住民が9,000ルーブル、本土住民は18,000ルーブル。二等客室の料金は、サハリン住民6,480ルーブル、本土住民12,960ルーブル。三等客室の料金は、サハリン住民3,840ルーブル、本土住民7,680ルーブル。つまり、サハリン州住民のフェリー料金は、本土住民の半額となっている。ただし、ベッドなしのチケットは例外で、料金は一律1,320ルーブルになっている。無料手荷物許容量は、乗客1人あたり50kg。2歳未満の乳児は無料(座席なし)で、2歳から12歳までのお子供は運賃の50%で乗船できる。(astv.ru 2026/4/14)

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