サハリン州エネルギー委員会が択捉島行き航空運賃の高騰を正当化

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択捉島ヤースヌイ空港

4月14日、Citysakh.ruは、択捉島とサハリン間の航空運賃の高騰について報じたが、サハリン州エネルギー委員会は、地元住民に対し、運賃設定の原則について説明した。

例えば、サハリンの主要な価格規制機関は、サハリンとクリル諸島(※この場合、北方四島)間の旅客、手荷物、貨物輸送の運賃はすべてサハリン州政府によって規制されていることを強調し、クリル諸島への航空運賃の高騰を、経済的、地理的、気候的要因の組み合わせによって正当化した。

1. 地理的な隔絶と孤立–クリル諸島はサハリンや本土からかなり離れているため、航空会社が購入する資材やサービスのコストはサハリンや本土よりも大幅に高くなる。

2. 厳しい気候条件–この地域は霧、強風、豪雨、急激な天候変化が頻繁に発生する。そのため航行が困難になり、高度な資格を持つ乗務員が必要となり、フライトの遅延や欠航が頻繁に発生し、航空会社のコストが増加する。

3. 限られたインフラ–クリル諸島の空港は容量が限られているため、大型機の運航は不可能であり、航空機に対応できるインフラを維持するには、厳しい条件下でも運用可能な特殊な設備が必要となる。

4. 高い運航コスト–燃料費は経費のかなりの部分を占めており、過去3年間、燃料価格はインフレ率を上回るペースで上昇している。整備費については、現在、一部の国による敵対的な行動(※西側諸国による制裁措置のこと)により、輸入機の運航コストが増加している。保険料については遠隔地や気候的に厳しい地域への飛行に伴うリスクがあり航空保険料の高騰につながっている。

5. 競争の制限–リスクとコストが高いため、これらの路線を運航する航空会社は限られており、競争が抑制され、大幅な価格引き下げが困難になっている。

6. 人口密度と旅客密度の低さ–人口と旅客密度が低いため、人気路線のように旅客数によって高コストを相殺することができない。これらの要因が複合的に作用し、クリル諸島への航空運賃は、乗客が支払う金額よりも大幅に高くなっている。

サハリン州エネルギー委員会の公式発表によると、サハリン州政府は住民が航空券を手頃な価格で購入できるよう、航空運賃の補助プログラムを実施している。この目的のために年間10億ルーブル以上が割り当てられている。

サハリン州政府が策定した州予算からの追加的な社会支援策として、2026年3月1日から、サハリン州住民の航空運賃がロシアの他の地域の住民よりも低額となる措置が実施されている。この措置は、とりわけ地元住民のチケット不足の解消に役立つ。

サハリン州政府は現在、退役軍人や戦争遺児、特殊部隊員、戦闘経験者など、特定の市民に対する追加給付制度を策定し、承認手続きを進めていると、同機関は確認しました。

モスクワ行きを含む様々な目的地間の価格差の理由も説明された。クリル諸島への乗客1人あたりの輸送コストは、ハバロフスクやモスクワへの輸送コストの数倍にもなることがある。その理由は以下の通りだ。

大型機の使用–これらの路線は大型機(長距離・中距離機)で運航されており、座席キロ当たりのコストが低いため、大幅にコストを抑えることができる。一方、クリル諸島へのフライトは小型機で運航されているため、座席キロ当たりのコストが著しく高くなる。

規模の経済–これらの路線は人気が高く、乗客数も多い目的地であり、航空機は高搭乗率(1便あたりの乗客数が多い)で運航されるため、固定費(乗務員の給与、航空機の整備費用、空港使用料)を多くのチケットで分散させることができ、座席当たりのコストを削減できる。クリル諸島へのフライトは便数が少なく(週に数回程度)、乗客数も島の人口によって制限されることがよくある。そのため、フライトコストはわずか数十人の乗客で分担されることになる。

インフラ整備が進んでいるユジノサハリンスク、ハバロフスク、モスクワの各空港は、最新設備を備えた主要な交通拠点であり、運営コストの削減に貢献している。一方、クリル諸島の空港は滑走路が短く、複雑な着陸アプローチが必要となる場合が多い。

燃料、スペアパーツ、技術者の島嶼部への輸送は、別途費用のかかる物流プロセスとなる。さらに、天候も大きな影響を与える。霧や強風による遅延やフライトスケジュールの変更は、機材の稼働停止や航空会社の追加費用につながる。

しかしながら、ユジノサハリンスクからモスクワへの旅客輸送コストは、航空会社が様々なプログラムを通じて管理していることに留意すべきである。つまり、乗客が購入する航空券の価格は、経済的に正当化されるものではなく、航空会社の実際のコストよりも低く設定されている。

規制当局は、ユジノサハリンスクからハバロフスクへの旅客便の1,000ルーブルという価格は、航空会社が限定販売を含むプロモーションを行った結果であると指摘した。(citysakh.ru 2026/4/14)

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